赤すぐみんなの体験記


生まれてくる子どもを愛する覚悟。それは少しずつ芽生えていくものだから by 吉本ユータヌキ

f:id:akasuguedi:20170825134020j:plain

知り合いの子供を見て「可愛い」と思うことはあっても、子供が欲しいとも遊びたいとも思わなかったし、自分に子供ができるなんて思ってもなかった。

当時、自分のやりたいことだけに没頭して生きてきた27年の中で、将来子供といる家庭なんて思い描いたこともなかったので、子供ができたと妻から聞いた瞬間に頭の中が真っ白になった。

 

自分の中で覚悟ができてなかったことと、生まれてくる子供を愛することができるのか不安でした。

 

22歳ぐらいの時、妻(当時彼女)が公園で猫を拾った。僕は猫が大嫌いで、ましてやどんな病気を持っているかもわからない野良猫と一緒に住むなんてことは考えられず、大反対をしたものの、どうしても飼いたいと願ってきた妻に負け...

いや、ある日家に帰るとその猫が家の中にいました。強制でした。

 

それからなんだかんだでどちらかというと、僕の方がその猫に懐かれるぐらい溺愛していました。飼って6年目で気づいたんですけど、僕は極度の猫アレルギーで吸入機を使わないと生活できないぐらいになってました。それでも一緒に暮らしてたかったし、病気で亡くなった時は我が子を失ったように泣きました。

たぶんそういうもんなんやろうな、愛するって。

 

同じ時間を同じ場所で過ごしていく中で少しずつ芽生えていくものなのかなと、今振り返ってみるとそう思います。

 

僕と同じで子供が好きじゃなかったり、ちゃんと育てられるかという不安に押しつぶされそうになっていた友達も、複雑な境遇の中であっても、みんな子供が生まれてから変わりました。みんなすごい宝物のように大事にしています。

心配や不安が強いだけで、自信や余裕を持てるようになればそれが少しずつ愛情に変わっていく。そんな人もたくさんいると思います。

 

僕は今、親バカと言われるぐらいに、子供を愛しています。

 

 

7月に2人目の子供が生まれ、今は家族との時間を多く作りたいのでここでの連載は一旦お休みさせて頂きます。

ここまで6本のお話を読んで下さり、ありがとうございました。

f:id:akasuguedi:20170320231626j:plain

著者:吉本ユータヌキ
年齢:30歳
子どもの年齢:娘1歳

2015年に娘が生まれ、記録として描き始めた育児漫画が2016年から集英社【ふんわりジャンプ】にて“おもち日和”として連載開始し、2017年6月に書籍化。ツイッターでは趣味の音楽・食べることなどのイラストを描き、ブログでは日常漫画を描いています。

【新刊情報】集英社「おもち日和」2017年6月19日発売中

 

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。