赤すぐみんなの体験記


入院中、ひとりでお見舞いに来てくれた小4の次女。心温まるプレゼントが嬉しかった

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私は、妊娠8カ月で入院しました。理由は子宮破裂の危険があったためです。

子宮破裂とは簡単に言うと子宮にできた帝王切開の傷跡から裂傷ができ出血すること。子宮内の赤ちゃんはもちろん、ママも危険な状態となる怖い症状です。

私は3人の女の子を3年おきに帝王切開で出産しました。4回目の妊娠である今回は、妊娠した時から子宮壁に薄くなっている部分が確認でき、23週目から張り止めを服用。28週目でMAX量の張り止めを飲んで、29週目でついに入院となったのです。

 

家には旦那と子供4人(当時、中2・中1・小4・小1)を残しての入院だったので、心配事は尽きませんでした。家事、育児、仕事をいっぺんにやる事になった旦那ももちろん心配でしたが、1番心配だったのは、小4の次女でした。

 

何かとお騒がせな次女。小さい頃は人と同じ事が出来ず、保育園の発表会ではいつもカーテンの裾か舞台の隅。運動会ではギャラリー怖さに何もできず泣きまくり。注意力散漫で小学校に入ってからは忘れ物、持って帰り忘れが多く、春休みによく一緒に学校に忘れ物を取りに行きました。

宿題、習い事はまじめなのですがどこかずれていて、お使いを頼むとおつりでお菓子を買って道で出会った小さい子にあげて帰って来たりと、急に大胆な行動を取る、目が離せない存在でした。

 

そんな次女が、私が妊娠32週に差し掛かったころ、小学校の帰りに、1人でお見舞いに来てくれたのです。とても驚きました。病院は小学校から歩いて約10分程。でも本人は1人で来たことはありませんし、家とは反対方向。第一重いランドセルを背負って来るのは大変だったと思います。

「どうしたの?カギは?」というと「カギはみぃ(妹)に学校で渡して、先に家帰ってもらった!」私が何か言おうとすると「ママ、図書室で借りた本、読むから!面白かったから、赤ちゃんに聞かせたくて持ってきた!」と言い、何やらポケットをゴソゴソし「これ!食べて!」と、ビニールに入った給食のパンの端きれを私に差しだしました。「アカンやんこんなんポケット入れて来たら…」と言うと「読んでるとき赤ちゃんが退屈したらアカンと思って…ママが食べたら赤ちゃんも食べるんでしょー?」と。

 

この時点でちょっと泣きそうになりました。先週の日曜に旦那とそろってお見舞いに来てくれていた時に私が旦那に「4人部屋で静かにしとかなアカンから、赤ちゃん胎教もできひん…、家でやったら何でもできるのに~」と愚痴っていたのを次女は覚えていて、オリジナルの胎教を出張サービスしに来てくれたのです。

「ホンマはな…お歌のプレゼントが1番やねんけど、私歌下手やからな…、ごめんな~ママ」と申し訳なさそうな次女を、泣くのをグッとこらえてハグしました。

デイルームでパン付き出張読み聞かせ会を鑑賞し、もう1回次女をハグ。「ありがとうね。赤ちゃん喜んでるよ」とお礼を言うと「うん!ママも元気出してね!手術怖くないよ!」と言って家に帰っていきました。

ベッドに帰り、1人で静かに嬉し泣きしました。今まで次女の育児には苦労が付きものでしたが、こんないい子に育ってくれて、私は幸せ者だなと思いました。

 

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著者:なぎさ
年齢:35歳
子どもの年齢:14歳、13歳、10歳、7歳、6か月

中2の男の子(継子)と中1・小4・小1の3姉妹(実子)、6か月の男の子がいます。ステップファミリー4年目。再婚相手は12歳年上。心のよりどころは3姉妹との月イチの女子会(カラオケ・ランチ・ショッピング)と、お笑い全般。大好物は吉本芸人の漫才。

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