赤すぐみんなの体験記


療育に通う意味って?発達障害は発達しない障害じゃない! by なないお

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私の子供たちは娘が4歳、息子が2歳のときに発達障害であると医師から伝えられました。

発達障害の診断をうけたからといって、目の前の我が子はなにも変わるわけではありません。よくも悪くもいままでどおりの日々が続きます。

それで困っていることがあったので、病院に行って診断を受けたわけですから、じゃあ診断がついたらどうするの?毎日毎日日常生活すら回らないのにどう接したらこの子はよくなるの?普通の子ではないのなら、どうやって育てたらいいの?

診断がついた後も不安と迷いだらけでした。

 

療育って?

子供が診断を受けた後に、療育を勧められることが多いと思います。

療育とは、ざっくりいうと専門家による子供の困難に合わせた教育支援プログラムです。発達障害の場合はお子さんの困難にあわせて、心理療法や言語療法、作業療法などがあります。

国を挙げて乳児検診などを通じて早期発見早期支援を進めているのは、早めに対応をしたほうが後々の困難が少なくなる可能性が高いといわれているからです。

しかし現状は診断がついてもその後のサポート体制には非常に地域差が大きく、場所によっては診断がついただけでなにもない場合や、公営の療育センターがあるところや、民間の児童発達支援などの事業所で行う場合もあります。 

私の住む地域は、公営の療育センターはありません。診断も大半は病院で行われます。発達障害児を診てくれる病院は限られていますが、病院に療育センターもしくは児童発達支援が併設されているところが多く、必要であればそのまま療育に繋がるようになっています。

 

これで娘のなにが変わるの?

療育には親子参加や子供だけ、個別やグループなど様々な形があります。

診断がついたあと、我が家はとりあえず娘が心理療法の少人数グループに参加することになりました。月に2回、2時間程度、保護者は後ろで見ている形のプログラムでした。

何度か参加して、内容は幼稚園でやるようなお遊戯や工作などが中心でした。(最初はそう見えました)

「これで娘の何が変わるのだろう?毎日子供に接しているのは私なのに私はどうしたらいいの?」

最初の頃はそう思っていました。

しかし見ているうちに段々と気が付いたのです。

家では指示をしても全く無視をする娘が、先生の指示には従えることが多いのです。言葉のかけ方、指示の設定のやり方の隅々に工夫がされていました。

あぁ、こういう子なりの合ったやり方というものがあるんだな。それを保護者が見て学べということなのかな。

やっと療育に通う意味がわかりました。

最初から見て学べといってくれたほうが私はわかりやすかったのですが、なにか理由があることなのだろうと思います。診断がついて間もないころは我が子が発達障害であるという事実を受け止めることもなかなか難しいことですから。

 

がつがつと療育に通う日々

 それからというもの、早期療育で子供を伸ばすというよりは、今やらなきゃ後が大変と不安に掻き立てられるように療育に通いました。娘だけでなく息子も診断が付いたのでそれぞれ心理療法、言語療法、作業療法に母子通園の児童発達支援、アレルギーや弱視もあり、ほぼ毎日のように療育か病院に通う日々。

ペアレントトレーニングを受けたり、本を読み漁って子供の特性について学びました。

私の住んでいる地域では当時療育はほとんど就学前まで。就学後も療育を続けられるところはとても少なかったので今のうちにできるだけのことをしておこうと思っていました。

しかし正直とても疲れました。

得た物も大きかったのですが、私自身に余裕が全くなくなっていました。療育で学んだことも私自身に余裕がなければ結局子供たちに返すことが出来なくなっていました。子供たちが大きくなった今から振り返ると、自分の子育てに対する迷いや不安の大きさがあったように思います。

子供たちが大きくなった今では、親である私自身に余裕があることが一番大切なのだろうなと思っています。仕事に家事に子育てに余裕をもつヒマもなかなかないのですが、自分だけの時間の確保や無理をしないことを心がけています。

それでも療育に通うことによって、子供たちも私もたくさんのことを学びました。

発達障害だから○○、ではなく、この子がこういう行動をする理由はなにか、この子はなぜ困っているのか、ひとりひとりを見て、つまづいている原因を探り、解決するための工夫を探す。子供ひとりひとり違う特性に合わせた方法をみつけること、これが療育で私が学んだことでした。

 

合うやり方を見つければぐんぐん伸びる

発達障害」という名前からは、まるで発達しない障害のように聞こえますが、もちろんそんなことはありません。成長スピードに凸凹 はありますが、私の子供たちも日々発達し続けています。

得意なことはどんどん伸びる、苦手なことはゆっくりと。周りの子供たちとの差が気になることもありますが、無理をしてなんとかなる子たちではないのです。その子自身の成長スピードに寄り添っていくことが結局は一番早いと気付きました。

今もまだ試行錯誤の日々が続きますが、これからも子供たちの伴走者でありたいと思っています。

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著者:なないお
年齢:49歳
子どもの年齢:娘11歳、息子9歳

発達障害を持つ子供たち二人を育てるシングルマザー。乳がんを患い治療中。頭の中をTwitterに垂れ流しながら復活の呪文をとなえています。

娘:明るくスパイシーなアクセル全開系女子。ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー症候群。

息子:おだやかで刺激に弱いダジャレ数学少年。自閉症スペクトラム(広汎性発達障害

ブログ【うちの子流~発達障害と生きる】URL:http://nanaio.hatenablog.com/

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