赤すぐみんなの体験記


順調だったはずなのにどうして?生まれてすぐの余命宣告。我が子は「先天性心疾患」でした

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それは、何の前触れもなく突然告げられました。

帝王切開で無事出産し、お腹の傷の縫合が終わり、病室に帰ったらまた息子と対面できるものと私は期待に胸を膨らませていました。
しかし病室に夫はおらず、そればかりか先生や看護師さんが私のベッド周りに集まってきて様子がおかしいのです。
もちろん、息子の姿はありません。

 

そこで先生はこう言いました。
「お子さんは先天性心疾患があります。」

 

先天性心疾患?
妊娠中の経過は、逆子を除いては順調だったはずです。どうして…?

どうやら息子には重度の心臓病があるらしく、県内で対応できる病院がないので転院が必要であること、2週間以内に手術をしなくては命が助からない状況であることが分かりました。

尊い命を産み落とし、本来であれば幸せいっぱいなはずなのに…
私は産後数時間で息子の余命宣告をされたのです。

息子は厳重な管理のもと、産まれた翌日に遠方の病院に運ばれて行き、私は一度も我が子を抱くことなく離れ離れになってしまいました。

当初予定していた手術日だともうもたず、息子の手術が1日前倒しになると夫に聞かされて、帝王切開の傷が痛む中、夫婦で手術の説明を聞きに行きました。

 

その日、出産後初めて息子を抱っこし私は涙が溢れました。
息子は本当に心疾患があるのだろうか?と思うほど普通の赤ちゃんなのです。

執刀医から手術の説明がありましたが、「現在の医療では助けられない可能性もある」という厳しい内容が告げられました。

でも手術をしなければ息子はあと数日で亡くなるはずで、私たち夫婦に選択の余地はありません。
もう運命に身を任せることしかできず、息子の生命力と執刀医・医療スタッフをただ信じるのみでした。

 

産まれてから4日目、息子の手術は無事に終わりました。
ですが、術後に急変することが多いらしく、これからが勝負とのこと。

それからは毎日、気が気でなく、万が一のことが起こったらと思うと怖くて仕方がありませんでした。

 

しかし、本当に幸いなことに息子は危機を乗り越え、少しずつ元気になり、生後2ヶ月で退院することができました。
在宅酸素は必要でしたが、初めて家で過ごす息子との時間は本当に幸せいっぱいでした。

 

その後、生後7ヶ月になるまでの間は急変を繰り返し、新たに手術をしたり検査入院をしたりと入院生活が続き大変でしたが、今は在宅酸素も不要になり息子は元気に走り回っています。
あれだけ大変な時期があったわりに、成長も問題ありません。

 

在宅酸素をしている時は、周りの人から好奇の目で見られることも多く外出するのが凄く嫌でした。
これから先、息子の胸の傷を見て好奇の目で見てくる人がいると思います。息子が嫌な思いをする日が来るのかもしれません。

それでも息子には「産まれてきて良かった!」「お父さんとお母さんの子供で良かった!」と思ってもらえるように、たくさん愛情を注いで、自立できるようにしっかりサポートしていきたいです。

 

小さい体で頑張った息子はもう既に親孝行をしてくれています。
本当に本当に、産まれてきてくれて、生きていてくれてありがとう。
赤ちゃんの生命力の強さと命の尊さを思い知った出産でした。

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著者:ぽこちゃん
年齢:34歳
子どもの年齢:2歳

子供服を買うのが楽しい30代半ばのかーちゃんです。

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