ゼクシィBaby みんなの体験記


5年の治療、6度の流産を経て出産。「頭が見えてきたよ」の声に感極まって涙…

5年の不妊治療を止めて自然妊娠するも、6度も死産・流産を経験し、私は自分の子供を苦しめることしかできないのかと悲しんでいました。

今の主人の人の良さに希望を繋ぎ、途中内服治療もしましたが、今度は出産予定日を超えてしまい、計画的に入院することになりました。

 

出産前日は、子宮口を開けるための処置を開始。

当日にバルーンに切り替わり、促進剤を開始しましたが、すでに波形では陣痛が始まっていて、張りや痛みがないのに驚きました。

担当の助産師さんが、マッサージや足浴などを一生懸命してくださり、主人も私も余裕でしたが、11時くらいからなんとなく波のような痛みが尾骨をピンポイントで襲い始めました。

20代前半でスポーツ中に骨折した尾骨が、陣痛で刺激されていたみたいです。

 

このころから何かが垂れるような感覚があったので、助産師に話し見てもらうも「おしるしですね」とのこと。

でも、本能?的に違う気がして、トイレに行き、確認。

かなりの鮮血の出血をしていました。

(これもおしるしなのかな?)

と不安でいると医師が来て診てくれて一言、

「高位破水だね」

で、いきなりバシャー!破れました。

衣類どころか、ベッドもビチャビチャ。

慌てて衣類交換となりましたが、陣痛中は立てるわけもなく、冷や汗。

陣痛が治った隙をついて、慌てて分娩室へ移動。

これからが大変で、台が硬すぎて尾骨の痛みを逃せず、左向きの姿勢で5時間過ごすことになりました。

 

全開大となり、「頭が見えてきたよ」の声で今までの事を廻らせてしまい、泣きそうに。

おかげで鼻が詰まってしまい、口呼吸を必死にしてました。

 

いきむタイミングで仰向けになりました。しかも3回いきんだらスポッと出てきて、しかも全く汚れていないことにビックリ!

出た瞬間から泣いてくれました。

助産師さんたちが、

「経産婦みたいに素晴らしい出産だったよ!」

気づけば勤務交代の時間と、学生が実習中だったこともあり、医師2名と15人ほどの人だかり…。

 

助産師さんに臍の緒を切ってもらったのち、主人も臍の緒をカット。

 

その間の私はというと…。

勢いで出たことと、その体勢のために準備ができなかったことが災いし、会陰がボロボロに傷だらけ。

麻酔をチクチク刺されてグルグル回るように何針も縫われました。

そして子宮の中は出血が治まらず、医師の手を中に入れられ、圧迫するという、また別の痛みとの戦い。

結局騒ぎまくり、暴れまくった挙句医師を蹴ってしまい、サジを投げられました。

もう1人の医師も「これだけ元気があれば」と。

 

主人は動転してビデオを持っていたのに撮ることができず。写真2枚のみ。

しかも、お股にすでに娘が降りて来ていたタイミングで、『あと少し!』と揺さ振られたのにはイラつきました(笑)

 

分娩台の上で抱っこすると、ちゃんと斜めな身体によじ登ってくるんですよ。

そして、ちゃんとおっぱいを…はい、行きすぎて私の顎に頭突きして止まりました。

その晩は2時間ほど一緒にいて、添い乳も経験しましたが、出血がひどかったので安静となり、娘は朝まで不安な時間だったか…と気になりました。

 

今11ヶ月を経過し、1歳の誕生日までカウントダウンが始まりました。

今日の日を迎えることができたのは周囲のサポートがあってなのは言うまでもありません。

そしてこれからも、この子のために、家族のために、何事も全力で楽しみながら歩んでいきたいと思います。

著者:巴御前

医療・福祉に携わる看護師です。不妊治療を経て不育症を経験したのち、念願叶って授かった娘がいます

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。