赤すぐみんなの体験記


自分と赤ちゃんを守るために。被災地の妊婦さん・ママに知っていただきたいこと

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「赤すぐみんなの体験記」では、震災を経験したり、震災を不安に感じている妊婦さんやママ、そして周囲の方に知っていただきたい体と心のことを、産科医・臨床心理士の先生監修の元まとめました。*1

 

 

1.妊婦さんと乳幼児ママに知って欲しい”体のケア”について

被災時に自分と赤ちゃんの体を守るのために大切なこととは?乳幼児の栄養補給について、また妊婦さんが生活する上で気を付けるべきポイントなど、自分と赤ちゃんを守るために知っておきたいことについてまとめました。

(監修:産科医 竹内正人先生)

 

乳幼児の栄養補給について

母乳赤ちゃんの場合、ストレスにより母乳が一時的に出なくなってしまっても、赤ちゃんに吸わせていればそのうちに母乳は再び分泌します

ミルクの赤ちゃんの場合、ミルクやお湯、清潔な哺乳瓶が手に入らないということがあるかもしれません。赤ちゃんに十分な栄養をあげられていないことでママの不安は増大するかもしれませんが、赤ちゃんの生命力は強いので、大丈夫です。離乳食前でも、粉ミルクが与えられない場合はご飯をすりつぶしたものを食べさせたり、スープを飲ませたり、食べられるものなら与えても構いません。白湯だけでもいいです。水分さえとれていれば、赤ちゃんは数週間生きられます。その後の成長へ悪影響もありません。

 

妊婦さんが気を付けるべき生活ポイントは

特に妊婦さんが気を付けるべきポイントは3つあります。

①体を冷やさない

特にお腹と手足を温めることが大切。被災地では物資が不足することもあるかと思います。暖房器具や毛布が足りないときは、夫や両親など他の人に手足をマッサージしてもらい、身体を温めましょう。

②水分補給を忘れずに

妊婦さんは頻尿になりやすいため、つい水分を控えがち。しかし、それでは脱水になってしまい、お腹が張ってしまうことがあります。お腹が張ることで切迫早産のリスクに繋がるのでこまめに水分を摂りましょう。

③規則正しい生活を心がけて

避難している方は今までの生活リズムが崩れがちですが、自分で生活のリズムを決め、毎日規則正しく過ごすことで心と身体の安定につながります。

 

災害時の妊婦さん、ママに大切なのは、たくましさです。お腹の赤ちゃんを守り、また子どものお世話に集中できるよう、周囲に頼めることは何でも頼んでしまいましょう。

そして、子どもの生きる力、たくましさを信じましょう。

自分自身を大切に。自分のケアがおろそかにならないようにしましょう。

 

2.自分と赤ちゃんを守るため大切な”心のケア”について

安全を確保し、生活支援を受けるなどで物理的な心配がなくなったら、次に大切なのは「心のケア」です。妊婦さんやママが、自分と子どもの心を守るために知っておくべき情報をまとめました。

(監修:臨床心理士 中塩真巳先生)

 

ママと赤ちゃんは一心同体。ママの心の安心は赤ちゃんにも伝わる

災害時、特に避難所などでの生活は、誰にとっても困難なものです。その中で、ママは「周囲に迷惑をかけてはいけない」と気を張り、ストレスをため込みがちになります。

そんな時に覚えておきたいのは、「ママと赤ちゃんの心は繋がっている」ということ。ママが不安を抱えることで、かえって赤ちゃんが不安になります。なので、まず自分の不安を解消し、自分自身の心を安定させましょう。そして、赤ちゃんとたくさんスキンシップを取り、語りかけることで安心感を与えてあげましょう。

「大丈夫だよ。安心してね」という気持ちは赤ちゃんにもしっかり伝わります。

 

「助けて」と言える存在を見つけて

災害時、赤ちゃんのお世話を1人で全てすることは難しいです。1人でがんばりすぎず、育児を助けてくれる人を見つけ、頼りましょう。

また、不安は誰かに気持ちを受け止めてもらえないときに生じます。不安な気持ちを聞いてもらい、その気持ちを誰かに受け止めてもらうことで、心の負担は軽くなります。「安心して助けを求めることができる人」がいることは、大きな心の支えにもなるのです。

 

頑張らなくていい。支え合うことが大切

赤ちゃんを守るため、いつも以上に色々なことに頑張りがちになりますが「頑張らなくていい」と自分自身の負担を軽くすることも大切。家族や周囲の人に頼り、「ママじゃなくてもできること」は思いきってお任せしてしまうのもいいでしょう。

自分が家族など周囲の人に頼り、また反対に頼られる。その関係が安心を生み「お互いを支える輪」になります。

途方に暮れたり気が滅入ったり自己嫌悪に陥ったりなど、ママが気を張っていることは赤ちゃんにも伝わります。肩の力を抜いて、周りを上手く頼り、サポートを受けましょう。そうすることが、ママの、そして赤ちゃんの心の安定につながります。

 

akasugu.fcart.jp

 

*1:2011年『赤すぐ』 5月号および赤すぐnet 掲載の記事を再構成したものです