赤すぐみんなの体験記


思わず涙…0ヶ月児連れ、緊張の初飛行機を救ってくれた大先輩ママの優しい言葉

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里帰り出産のママなら、避けて通れないのが赤ちゃんを連れての長距離移動ではないでしょうか?

久しぶりの自宅への帰り道、生まれたばかりの小さな赤ちゃんを連れて新幹線、飛行機などの公共交通機関に乗る緊張感は、産前、臨月のお腹を抱えての移動とはまた違ったものがあります。

私の場合は、里帰り先の病院の予定が合わず、赤ちゃんと自分の1ヶ月健診を待たずに生後3週間で帰宅することにしたため、自宅までの移動がスムーズにいくかどうか心配でたまりませんでした。

 

移動手段は、一番乗車時間が短くて、なにかあったらキャビンアテンダントさんを頼れる飛行機を選択。

搭乗前後の時間も考えるとどうしても2時間は外に出られない状況になってしまうのですが、飛行機の音、揺れなどがどれくらい赤ちゃんを刺激するかわかりませんし、機内での気圧の変化についていけるかどうかもわかりません。

泣いてしまって他のお客さんに嫌な顔をされたり、もしかして赤ちゃんの体に何かあったりしたら……と考えると……

事前にお医者さんにも相談し、生後8日目から飛行機には乗れますから大丈夫ですよ、と言われてはいたものの、毎日ちょっとしたことで泣いてしまう赤ちゃんのことを考えると全く安心できず、不安いっぱいで移動日当日を迎えました。

 

当日は実家の両親の手も借り、搭乗ギリギリにオムツを換え、機内で寝てもらうべくなるべく寝かせないように、といろいろ気を遣い、機内に入ったらすぐにミルクを飲ませられるように哺乳瓶もスタンバイした状態でいよいよ飛行機に。

ところが、狭い機内でスリングに入れた赤ちゃんをぶつけないように着席しようとして、さっそく哺乳瓶を落としてしまい、足元がミルクまみれに!

まだ搭乗準備が終わらない忙しない機内で、隣のお客さんもまだ着席前なのに~!と気ばかり焦る私。

スリングの中でうとうとしていた赤ちゃんも、着席したことで目を覚ましたらしく、フエエ……と泣き声がしてきます。

わああ~どうしようどうしよう!と慌てているところに、よりによって隣の席のお客さんが近づいてくる気配。

「すみません、足元が……ミルクこぼしてしまって……」と目を上げると、ほっそりした40代くらいの女性が「あら、赤ちゃん!」と声を上げ、後ろにいる息子さんらしき背の高い男の子をそっと手で制して「ちょっと待ってようね」と言ってくれたのです。

 

その後、すぐにキャビンアテンダントさんが飛んできて足元を拭き、新しいミルクを用意してくれ、隣のご婦人と息子さんも無事着席。

赤ちゃん哺乳瓶をくわえて大人しくなり、ようやく一息ついた私に、隣のご婦人が「とってもかわいいわね、まだ生まれたばかり?」と話しかけてきました。

「そうなんです、まだ3週間で……」と答えると、なんと「私も、この子を産んですぐ、同じくらいのときに飛行機に乗って東京に帰ったのよ」と。

「初めてのお子さんで、こんな小さいときに飛行機なんて緊張するでしょう。大丈夫よ、すぐつくから。泣いても気にしないでね。それに、お母さんは気づいてないと思うけれど、ふわーっと新生児のいい匂いがしてますよ。あら、ほんとにとっても小さくてかわいいわね~」

優しくお話ししてくれるその方の声を聞いているうちに、なぜか涙があふれてきて困りました。

 

今思えば、こんなに小さいのに飛行機に乗せるなんて、大丈夫なんだろうか?とか、赤ちゃんは辛くないだろうか?とか、隣が怖いおじさんだったらどうしよう、周りのお客さんに迷惑をかけて申し訳ない、とか、色々いろいろ考えていた私の不安な気持ちが、たまたま隣り合った大先輩ママの優しい言葉で、流れ出してしまったのかもしれません。

その後も、赤ちゃんがミルクを飲んでいる間は小さな声で「私もこの子のときは母乳が出なくて、ミルクだったのよ」「かわいいわね、しっかりミルクを飲んで」と話しかけてくれ、赤ちゃんが寝てしまうとそっとしておいてくれた大先輩ママ。

彼女のおかげで、実際は1時間弱なのに私にはとてもとても長く感じられた機内での時間が、少しだけ楽になったのでした。

 

自宅に戻ってからも、初めての赤ちゃんとの生活は不安なことだらけですが、あのとき、あんな風に話しかけてくれた彼女のことを思い出すと、今でもちょっと元気が出るのです。

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著者:中村ユイ
年齢:36歳
子どもの年齢:0歳1ヶ月

アパレルメーカーを中心にマーケティング・プロモーションの制作担当としてキャリアを積み、WEBメディアの編集者に。仕事一筋の人生を送る予定が奇跡的に結婚。順調に妊娠までしてしまい、当初の予定とのあまりの違いにおろおろする日々。妊娠してみて、一番辛かったのはお酒が飲めないこと…。

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