2018年1月5日 更新

妊婦がインフルエンザにかかったらどうなる?

寒い時期になると毎年流行してしまうインフルエンザ。妊婦さんも決して無縁ではいられません。もし妊娠中にインフルエンザにかかってしまうとどうなるのか、症状や治療について紹介します。

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妊娠中のインフルエンザは重症化してしまう可能性が

妊婦さんがインフルエンザにかかると、重症化しやすいと言われています。
インフルエンザの症状とは、普通の風邪と同じような、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られますが、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。重症化とは、肺炎などを起こすことです。また、喘息などの持病がある場合は、さらに症状が重くなりやすいと言われています。
WHO(世界保健機関)の2009年10月の声明によれば、「妊婦は一般の人より集中治療室(ICU)を必要とする確率が10倍高い」、「特に妊娠28週以降の妊婦は注意が必要」とされています。予防にはワクチンが有用ですが、もしかかってしまったかな?と思ったら、普通の風邪とは違い、早めの受診が勧められます。

診療所や病院に行く前に電話で受診方法の確認を

周囲にインフルエンザが流行している時、もしも38℃以上の熱、鼻水や鼻づまり、のどの痛みや咳、全身の倦怠感や関節の痛みなどの症状が出たら、診療所や病院へ行きましょう。これは、早期にインフルエンザウイルスを増殖する薬を投与することが、重症化を防ぐ鍵となるからです。
受診の際は、産科ではなく内科での対応が優先されます。他の妊婦さんにインフルエンザをうつさないためです。内科では、妊婦であることを必ず伝えましょう。多くの産科でも診療は可能なので、内科に受診できないときは、連絡してみましょう。また、出血や痛みがあるなど、産科的なトラブルが起こっている場合では、インフレンザの症状があってもかかりつけの産科での対応が優先されます。
どの医療機関であっても、受診の前に電話をして、受診方法について確認してください。インフルエンザの疑いがある人は、入り口や待合スペースを分けるなどの対応をしている病院もあるからです。必ず、マスクをつけて出かけましょう。

インフルエンザ確定後は薬を投与して安静に

インフルエンザであると確定すれば、ウイルスの増殖を防ぐ薬を処方されることが多いです。近年では、吸入薬で、投与が1回で済むイナビル(ラニナミビル)がよく処方されます。薬は赤ちゃんに影響しないのかな?と心配になるかもしれませんが、イナビル、タミフル、リレンザといったインフルエンザで比較的よく用いられる抗ウイルス薬で、胎児に異常が起こったという報告はないので、肺炎の危険を考えると内服による改善は優先されると考えられます。
薬を吸入、または服用すれば、しなかった場合よりも、発熱や症状のある期間をおおむね1~2日短縮できると言われています。
また、インフルエンザウイルスも、おなかの赤ちゃんに影響することはないと考えられています。あまり心配せず、一日も早く自分自身が回復できるよう、安静を保ち、ゆっくりと静養しましょう。
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Babyplus編集部 Babyplus編集部