2017年9月4日 更新

妊娠初期・臨月にRSウイルス感染症になったときの胎児への影響は?

赤ちゃんや小さな子どもの間で大流行しているRSウイルス感染症。もしも妊婦さんがかかってしまったら、どうなるのか、詳しく解説します。

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大流行中のRSウイルス感染症は妊婦もかかる可能性が

RSウイルス感染症は、RSウイルスに感染して起こるのど、鼻などの呼吸器に起こる感染症です。微熱が出ることもあります。どの年齢の人でも感染し、妊娠中でもかかってしまう人がいます。生涯にわたる免疫(終生免疫)がつかないため、何度でもかかる可能性はあります。症状は、軽い風邪のような感じで終わる人もいれば、重い肺炎となってしまう人まで、さまざまです。

今までは冬が患者数のピークであり、夏は少なかったのですが、数年前から7月頃に患者数が増えてきて、秋から冬へ向かってさらに増え続けており、以前よりも流行期間が長くなっています。

感染経路は主に飛沫感染と接触感染です。つまり、感染した人の咳やくしゃみ、話しているときに飛んでくる唾液を吸い込んでしまったり、握手をしたり、触れ合ったり、といったことで感染します。

妊婦さんが感染してもおなかの赤ちゃんにはうつらない

RSウイルスに感染すると4~6日間の潜伏期間があり、その後、熱や鼻水などの症状が数日続きます。妊婦さんがかかっても、多くの場合は軽症で済みます。また、妊娠中はおなかの赤ちゃんに感染することは基本的にはありません。そのため、RSウイルス感染症にかかってしまった妊婦さんは、安静を保ち、早期の回復を目指すこととなります。RSウイルスに効く特効薬はなく、治療は基本的には対症療法、つまり症状を和らげることとなります。

妊娠初期と臨月にはちょっと注意が必要

妊娠初期でつわりがひどく、食欲が落ちているなどして抵抗力が弱っている場合は、こじらせて長引いてしまう可能性があるので注意が必要です。無理をせず十分に休息をとるよう心がけましょう。

また、臨月でRSウイルス感染症にかかってしまった場合は、分娩日までに治癒することを目指しましょう。出産後には赤ちゃんにうつさないよう、注意が必要です。治ってもしばらくの間はウイルスを排出し続けてしまうため、その期間はマスクを着用したり、お世話をする前には十分な手洗いをするなど、赤ちゃんへの感染を防ぎましょう。

RSウイルスは初感染のときが最も重症化しやすく、新生児の時期は感染リスクも高い時期です。特に36週未満の早産で生まれた赤ちゃんは、RSウイルスのハイリスク群であるとして、感染する前に免疫のお薬を投与することがあります。詳細はお産をされた施設にご相談ください。

特効薬がないRSウイルス感染症には、かからないのが一番です。予防できるワクチンもないので、妊娠中は、帰宅したらうがい、手洗い、十分な栄養と休息をとって体力が落ちないようにし、予防に努めましょう。
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この記事の著者

Babyplus編集部 Babyplus編集部