2017年11月1日 更新

妊娠中に家族がノロウイルスに!対処法は?

激しい嘔吐や下痢を引き起こすノロウイルス感染症は、毎年秋から冬にかけて流行します。非常に感染力が強く、一人が感染すると家族全員に広がってしまう可能性があります。お母さんの感染が胎児に影響したとの報告はありませんが、妊婦さんは感染すると症状が長引くこともあり、とても辛いので十分な感染予防の対策を行いましょう。

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寒い時期になると毎年流行するウイルス性胃腸炎

ノロウイルスは、感染すると1~2日で発症し、吐き気、繰り返し起こる嘔吐、下痢、腹痛などの急性胃腸炎を引き起こすウイルスです。特に小さい子どもさんで、1日に何度も嘔吐することがあります。発熱はあっても、高熱になることは少ないです。多くは数日で回復し、後遺症は残りません。毎年、秋の始めから春までが流行のシーズンである冬型の胃腸炎です。
感染経路は主に経口感染です。ウイルスが付着した手(接触感染)やウイルスを含んだ唾液(飛沫感染)などから感染します。感染する機会には以下の場合があります。
・感染した人の糞便や嘔吐物を処理したとき
・保育園や幼稚園などで感染者を含む多くの人と接触したとき
・ウイルスを持っている人が調理したものを食べたとき
・ウイルスが付着した牡蠣などの二枚貝を加熱せずに食べたとき
しかし、どこから感染したのかわからないことも多いです。

もしも家族が感染したら家庭内感染(二次感染)を防ぐ対策を

家族に感染者が出たら、妊婦さんがなるべく二次感染しないように、嘔吐物などの処理や看病は他の人に頼みたいものです。しかしどうしても妊婦さん自身がしなければならない場合は、以下の点に気を付けましょう。
・嘔吐物が室内にある場合は、部屋を十分に換気し、使い捨ての手袋やマスクを着用して、ペーパータオルなどを使って速やかに処理しましょう。
・便を処理するトイレも、十分に換気しましょう。
・嘔吐物などを取り除いた場所や食器は、消毒後に掃除・洗浄をしましょう。消毒液には0.1%に希釈した次亜塩素酸ナトリウムの効果が高いといわれています。
・嘔吐物や便が乾燥するとノロウイルスが空気中に舞うため、乾かないうちに処理しましょう。
・便がついたおむつや拭き取ったペーパータオルなどは、密閉したビニル袋に入れて廃棄しましょう。
・便や嘔吐物を処理した後は、念入りに手を洗うことが大切です。

それでも感染してしまったら…

ノロウイルスは感染力がとても強力で、ほんの少しのウイルスでも感染すると言われており、いくら対策をしていても、完全に予防することはできません。
ノロウイルス感染症に対しては、抗ウイルス剤などの特効薬はありません。あわててかかりつけの産婦人科に受診すると、ほかの妊婦さんに感染を広めてしまう危険もあります。、まずは脱水症状を起こさないよう、自宅で経口補水液やイオン飲料などを飲むなどして十分な水分補給を心がけることも大切です。体力を消耗しないようトイレに近い部屋で安静にして、回復を待ちましょう。嘔吐が止まらず、水を飲んでも吐き戻してしまうような場合には、点滴などの治療も必要になることがあるので、このようなときは、まずは医療機関に電話で状況を伝えて、指示を受けるのがよいでしょう。
下痢はウイルスを排除するための反応とも考えられており、ウイルスの排出を止めてしまう下痢止めの薬は、回復を遅らせてしまう可能性があります。自己判断で内服することはやめましょう。
妊娠中にノロウイルスに感染しても、おなかの赤ちゃんに感染したとの報告はないため、過剰に心配することはありません。まずは自分の回復を第一に考えて、ゆっくりと静養しましょう。
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この記事の著者

Babyplus編集部 Babyplus編集部