2017年8月10日 更新

小児の間で流行するヘルパンギーナ、子どもからの感染に要注意

ヘルパンギーナは子どもの夏風邪として知られている病気です。初夏から急速に患者数が増えていくヘルパンギーナに妊娠初期にかかるとどうなるのか、詳しく解説します。

719 view

子どもの夏風邪として知られているけれど大人も注意

ヘルパンギーナは、例年初夏から8月にかけて流行する、小さな子どもに多い夏風邪です。ほとんどは「コクサッキーウイルスA群」によって起こりますが、ウイルスの種類が多いため、一度かかったことがあっても再び感染することがあります。全患者の9割は5歳以下の子どもという、小児の間で流行する病気ですが、大人もかかることがあるので、妊婦さんも気を付けましょう。特に上の子を育児中の妊婦さんは、子どもからうつらないよう注意が必要です。

感染すると39℃を超す発熱が2、3日続きます。のどが腫れて1~5ミリほどの白い水ぶくれがいくつもでき、周りが赤くなっているのが特徴です。やがてこの水ぶくれがつぶれ、その痛みで食事や飲みものがのどを通らないこともあります。高熱から熱性けいれんを起こす場合もあります。しかし、ほとんどのケースで後遺症を残さず治ります。

胎児に感染はしないけれど脱水症状に気を付けて

妊婦さんがヘルパンギーナにかかっても、おなかの赤ちゃんに胎盤を介して感染した、という報告はこれまでになく、心配しなくても大丈夫です。ただし妊娠初期でつわりの症状と重なって、のどの水ぶくれのせいでいっそう飲み物や食べ物が通らない場合は、脱水症状などが心配されます。栄養もとれずに体重が減っていく場合や、つらいときはがまんをせず主治医に相談し、早めに病院で点滴などの措置を受けるといいでしょう。

妊婦さん本人が高熱で苦しんだり、のどの水ぶくれが痛んだりしてつらい思いをするため、日頃から感染予防が大切です。ヘルパンギーナは、主に感染者がしたくしゃみのしぶきによって感染してしまう「飛沫感染」と、唾液や鼻水がついた品物を受け渡したり、握手などで手がじかに触れたりすることで感染してしまう「接触感染」によって感染します。感染した人は、回復した後も、口から1〜2週間ウイルスを排出し続けます。このため、感染者の近くにいるだけでなく、公共交通機関の吊り革やエスカレーターの手すりなど、いくらでも感染の機会はあります。流行時期には念入りにうがい・手洗いをするなどの予防が大切です。
5 件

この記事の著者

Babyplus編集部 Babyplus編集部