2017年8月10日 更新

妊婦は重症化しやすい?蚊によって媒介するデング熱

近年、気温が上がり蚊が出るシーズンになると流行が騒がれるデング熱。妊婦さんがかかると重症化しやすいのか、どのくらい怖いのかについて解説します。

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蚊に刺されることによって高熱や頭痛をもたらす感染症

デング熱とは、蚊の一種であるネッタイシマカ、およびヒトスジシマカによって広がる、デングウイルスの感染症です。元々は熱帯や亜熱帯地域で起こる病気でしたが、国外で感染して気づかず帰国し、国内で発症してしまったケースが近年増加しており、2014年の夏には、こうした患者から持ち込まれたウイルスによって、150人以上の人が感染するという事態となりました。

デング熱に感染しても、その半数以上は症状が出ない不顕性感染であると考えられています。しかし、発症する場合、感染して3 ~7 日の潜伏期を経て突然発熱し、激しい頭痛や筋肉痛、関節痛を伴います。その3 ~4 日後から、胸部や腹部などの体幹部に発疹が出現し、手足や顔面へと広がっていきます。こうした症状は約1 週間で治まり、体からウイルスが消失すると、後遺症も残らず回復します。

妊婦さんがデング熱に感染するとここが怖い!

デング熱の怖さに関しては、ブラジルからの報告で、妊婦さんが感染した場合、重症化しやすい傾向があり、妊娠初期や中期よりも後期のほうがより重症化しやすいと言われています。

その一方で、WHOの2014年の発表では、重症者は感染した人の200人に1人か2人であり、死亡者は推定で6000人に1人とされています。つまり、重症化すること自体が極めて稀であること、日本では過去に約1500人が感染したうち、死亡者がいないことから、あまり不安になる必要はないと考えられています。

しかし、発熱や頭痛、筋肉痛などは、妊婦さんにとっては辛いものです。住んでいる地域でデング熱が起きている際は、長袖・ロングパンツを着用して肌の露出を避けたり、虫よけスプレーを使ったりして、蚊にさされないようにしましょう。室内では蚊の駆除に努めましょう。

また、デング熱を媒介するネッタイシマカは日本には生息していませんし、ヒトスジシマカは、北海道と青森県には生息していません。つまり、この2つの地域では目下、デング熱の心配は不要です。
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Babyplus編集部 Babyplus編集部