2018年2月1日 更新

妊娠中の花粉症対策は?

春が近づいて気温が少しずつ上がってくると、いよいよ花粉の季節。去年までは花粉症の薬(抗アレルギー薬)が手放せなかったけど、妊娠中はどうしたらいいのか不安に思う人も多いでしょう。妊娠中の花粉症対策について詳しく解説します。

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妊娠中は鼻炎の症状が悪化することがある

花粉症は、空気中を舞う花粉を吸いこむことによるアレルギー症状で、主に鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが起こり、人によっては湿疹などの症状が現れます。
妊娠前からアレルギー性鼻炎である人のおよそ10%が、妊娠中は症状が悪化するというデータがあります。特に妊娠中期以降は、うっ血性鼻炎(鼻の粘膜の静脈にたくさん血がたまっている状態によって起こる鼻炎)の症状が出やすくなり、花粉症がさらにひどくなることがあります。

アレルゲンである花粉をなるべく吸いこまないようにする

妊娠中は普段よりもさらに薬に頼らない対策が重要となります。
まずは日常の生活の中でなるべくアレルゲン(花粉)を吸いこまないことを掛けましょう。
具体的には、以下のような対策があります。
・外出時はマスクや花粉防御用のめがねなどを着用し、目や鼻・口から花粉が侵入するのを防ぐ。
・帰宅したら玄関の外で上着(コートなど)に付着した花粉を払い落とし、室内に花粉を持ち込まないことを家族全員で行う。
・洗濯物は外に干さない。
特に妊娠初期の赤ちゃんは器官形成期にあたり、薬の影響を受けやすい時期です。この期間には、上記のような対策を特に徹底したいものです。

つらい症状で生活に支障がある場合には医師に相談を

ただしこれらの対策を行っても、仕事が手につかない、眠れないなど、つらい症状で日常生活に支障をきたす場合は、薬物による治療が勧められますので、医師に相談しましょう。また、花粉症でも悪化すると副鼻腔炎などを合併することもあるので、これまでになかった症状や発熱がみられた場合には、我慢せずに医師に相談しましょう。
症状をおさめたい場合は、かかりつけの産科医や耳鼻咽喉科医や眼科医に相談するのがよいでしょう。内服薬ではなく、まず点眼・点鼻薬を用いることもあります。点眼・点鼻薬は局所に効果があるため、内服薬と比べるとお薬の血中濃度が高くならずに、おなかの赤ちゃんに届く薬も少ないためです。
妊婦さんへの内服薬は、一般的に多くの実績があり赤ちゃんへの影響が少ないとの報告がある薬が処方される傾向があります。昔から使われている「第一世代」の抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)は、眠くなる副作用が多く出現しました。しかし、この副作用を減らした「第二世代」の抗ヒスタミン薬でも、最近では赤ちゃんの催奇形性(形態異常を引き起こす)が否定される薬が増えてきましたので、かかりつけ医に相談してみましょう。点鼻薬でも内服薬でも、市販薬を自己判断で使用するのはやめましょう。
抗アレルギー薬にも、スイッチOTC医薬品といって、処方箋なしで購入できる医療用と同じ成分の医薬品が多くあります。しかし一部の医薬品には子宮収縮作用も持つ成分が含まれていますので、まずはかかりつけの医師に相談することが大切です。
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Babyplus編集部 Babyplus編集部