2017年8月10日 更新

「梅毒」の患者が増加中 妊婦さんが気をつけるべきことは

近年、梅毒の患者が増えており、2013年から年々増加傾向にあります。10才代から40才代まで、幅広い女性の年齢層で増えており、今後もさらに増えていく可能性があります。 梅毒は母体に感染すると、胎盤を通してお腹の中の赤ちゃんに影響があります。お腹の中の赤ちゃんを守るために梅毒に関する正しい知識を持ちましょう。

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Q.「梅毒」とは?

A.梅毒とは性感染症の1つです。

梅毒トレポネーマという細菌に感染することで起こります。性的な接触などによって感染します。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)などが感染の原因になります。

Q.妊婦さんが感染すると、どうなりますか?

A.妊娠中の梅毒は、おなかの赤ちゃんに感染することがあります。

梅毒は先天梅毒と後天梅毒にわけられますが、赤ちゃんに影響があるのは「先天梅毒」です。
先天梅毒は、妊婦さんが梅毒に感染した場合に胎盤をとおして、おなかの赤ちゃんに感染し、早産や黄疸、肺炎、心筋炎などが起こることがあります。
現在、先天梅毒の報告は少ないものの、2015年には全国各地での先天梅毒の報告が見られているため注意が必要です。

Q.梅毒の治療法はなんですか?

A.妊娠初期の妊婦健診で梅毒感染が確認された場合、抗菌薬で治療を行います。

Q.梅毒を予防するためにどうしたらいいですか?

A.梅毒を予防するためにはコンドームの使用が重要になります。

感染を予防するためには、感染している部位と粘膜や皮膚が接触しないように、性行為ではコンドームを使うことがすすめられています。ただし、コンドームが覆わない部分からの感染もありうるので、100%の予防策ではありません。皮膚や粘膜に異常があった場合は、性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。
妊娠すると、妊娠初期に感染症検査があり、梅毒も検査の対象になっています。ただし、この検査で梅毒に感染していなかった妊婦さんが、その後のオーラルセックスなどで梅毒に感染し、生まれた赤ちゃんが先天梅毒だと診断された例もあります。妊娠初期の検査で感染していなくても、感染予防をしっかりしておくことが大切です。
梅毒の流行の状況など、詳しくは、日本産科婦人科学会のHPのこちらをご覧ください
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Babyplus編集部 Babyplus編集部