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赤すぐみんなの体験記


妊娠9ヶ月で口唇口蓋裂の告知。そのときわたしは。

妊娠・出産 不安やリスク その他不安やリスク 妊娠後期 妊娠9ヶ月 30歳~34歳 編集部

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次男を妊娠したのは33歳の時でした。

長男に喘息があり、3歳まではカゼを引くだけで深夜を問わず病院に駆け込む日々が続き、発作で入院になることもしばしば。

1回の入院は1週間前後で、「こんなに大変なんだったら、(子供は)1人で十分!」と思っていましたが、3歳を過ぎる頃から少しずつ丈夫になっていき、入院するほどの発作は起こさなくなっていきました。

すると、ゲンキンなもので、「やっぱりきょうだいが欲しいかも・・・」と思うように。そしてタイミング良く、長男が4歳の時に次男を妊娠しました。

 

待望の2人目。夫にはすぐ報告し、2人で喜び合いましたが、長男には中々言えずにいました。

というのは、今までママを1人占めしていた甘えっこの長男、「ぼくはきょうだいはいらないよ。」などと言っていたので、下が生まれることを喜んでくれるかが心配だったからです。

妊娠5ヶ月、お腹もだんだん出てくるし、そろそろちゃんと言わないと思いながら、長男が赤ちゃんだった頃の写真を2人で一緒に見ていた時、ごく自然に「もうすぐお兄ちゃんになるんだよ」と言えました。

「え?誰が?ぼくが???え~~~~~~!!!!!」

長男の驚き方がマンガのようで笑えましたが、心配していたようなこともなく、素直に喜んでくれました。

こんなことなら、もっと早く言えば良かったと思ったほどです。

後で聞いたら、「1人1人(子供を産む)人数が決まっていて、お母さん(が産むの)は1人なんだと思ってた」そうです。

子供の発想って面白いですね。

幸い妊娠経過も順調で、検診にも度々長男を連れて、「動いてるね~。元気だね。」「男の子だって!弟だね♪」とエコーを一緒に見ながら喜んでいました。

 

妊娠9ヶ月に入り、「さあ、あと1ヶ月だ」という頃、1人で検診に行った日に先生から、「生まれてくるお子さんに口唇口蓋裂の可能性があります。経験から、口唇裂は間違いないと思います。」と、突然告げられました。

聞きなれない病名と先生の真剣な様子に、頭が真っ白に。

 

看護師さんに付き添われて別室で待っている時、ショックというよりも誰か別の人の話を聞いているような感覚でした。

口唇裂というのは、通常鼻の下でつながっている左右の唇が、つながっていない状態で生まれてくることで、昔は「兎唇」とか「みつくち」などと呼ばれたりもしていました。

裂は左右のどちらかに寄っていることが多いですが、左右両方が分かれていることもあります。

口蓋裂は、口の中の上顎の骨が分かれた状態で、鼻と口と顎がきちんと分離されていません。
口唇裂、口蓋裂、どちらかだけの場合もありますが、両方を合併していることも多いです。

 

遺伝や薬、精神上のショックが原因ともいわれていますが、原因不明な場合も多いです。

アジア人に多く見られる奇形で、500人に1人の割合で生まれてくるともいわれます。

口唇裂は、ほとんどが生後間もなく(1~3ヶ月)手術を行うので、本人は手術をしたことを覚えていないと思います。

口蓋裂に関しては、1度ではなく成長を見ながら何度かに分けて手術を行うこと、発音の問題や顎・歯列矯正が20歳頃まで続くため、本人にも治療についての必要性を分かってもらうことが大切になります。

 

妊娠9ヶ月のルンルン気分から一転、検診後にかけた夫への電話では、涙が止まりませんでした。
「命に別状はなく、分娩は通常通り行える」、「出産前から手術できる病院への紹介をしてくれる」との説明でしたが、私の中では、「なぜ?どうしてこんなことに?」と「なぜ、9ヶ月の今になって」と先生を恨む気持ちでいっぱいでした。

 

検診からしばらくたち、紹介してもらった手術をしてくれる病院を訪ねる頃には、私も少しは冷静になり、夫にも付き添ってもらい、話を聞きに行きました。

待合室には、小学生くらいの子供から生まれたばかりの赤ちゃんを抱え、不安そうにしている人の姿も見られました。

担当医や看護師さんから詳しい話を聞き、「絶対に治りますから、安心してして下さい。全力でサポートしますから、困ったことがあったら何でも言って下さい。」と励まされるうちに、本当に大変なのは生まれてからなのだ、頑張らなくては、という気持ちが湧いてきました。

 

最近はエコーの性能が上がり、私のように妊娠中に告げられることも増えたそうですが、ショックを与えないために生まれるまで告知しないこともあるようです。

どちらがいいとはいえませんが、私は出産前に知ったことで家族が団結し、病気に対しての心構えができて良かったと思います。

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著者:ミケ
年齢:40歳
子どもの年齢:12歳、7歳、2歳

3児の母です。優しくマイペースな男の子2人と気が強く笑顔の可愛い娘に囲まれ、賑やかな毎日を過ごしています。子供のケガへの対処と叱り技は、我ながらプロ級になってきたと感じます。来年中学に上がる長男を弁当男子にすべく、休日は2人で台所に立ち、簡単な料理を伝授中。下2人も野菜の皮むきなど手伝ってくれています♪

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